2016年3月13日日曜日

フルオーダ― リュックタイプ鞄 制作工程~完成

A-4サイズでハードタイプのリュックとの
ご依頼でフルオーダーで制作いたしました。

 お客様からのご要望のデザインをスケッチし、型紙制作。

私は、型紙制作が一番重要だと考えています。

寸法はもちろんのコト、縫製の順番、強度がかかりそうなところの補強、
厚みなどを考えながら再度デザインを練りなおします。

商業的に、こなすならば、線もまっすぐ、厚みも薄めに
すれば楽に縫製出来ます。

ココはこのくらいのカーブがあった方が美しいかなとか、
ここは強度がかかるので、分厚くするとか、手縫いするとか、
何十年も使っていただけるとモノに仕上げたいと考えながら、
型紙を切って行きます。



 テスト用の革(生地の場合もある)で、
サンプル(プロトタイプ)を作ります。

寸法の確認です。
今回はA-4ギリギリの大きさとのご要望でしたが、責めすぎて
1センチ幅を広げることとなりました。





 本番用のBUTTERO ブッテーロ/ブルー

最近、ワルピエ社の新しいロゴが。


裁断の前に。


型紙を当てて、裁断の順番を考えます。
このブッテーロは牛革のショルダー部分で、
首回り、縁革(ブク)の部分がありません。

表面は染料なので、キズやトラ(しわの跡)が、目立ちますが
天然物の証、量産的な均一性を求める価値観でなく、
個性的な価値観として、
あまり避けることなく使用していきます。

革の伸び目は重要です。



 ハンドル(持ち手) 手縫い縫製


カブセとの手縫い縫製。
裏側には帯び鉄を入れているので慎重です。


本体とのマチの手縫い


豆かんなでコバの面取りから磨き




ブッテーロ/ブルー


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