2015年9月9日水曜日

修理について・・・

1Fが工房なので、よく「修理はやってもらえるのですか?」
と聞かれることがあります。

なんで、買ったところで直してもらわないのだろうかと、いつも疑問に思う。

数年前に買ったところのお店がない・
お店はあるけどその商品は今は取り扱っていないから断られる・
友達にもらったのでどこに行けばいいか分からない・めんどくさい、

などなど。

修理に困っている方が多いのは事実のようだ。

以前は、できる限り対応していたのだが、
信じられないことがあった。

ある日、いい年したおっさんとおばさんが、
「コレ、ちょっと縫ってくれないかな、一度も使っていないんだよ、」と
他社の製品を持ってきた。

持ち手の合わせステッチが外れている。

数週間が経ち、まだできないのかと催促してきた。

「ずいぶん時間かかるんだね、ちょこっとなのに、そんなに待たせたんだから、
いいよね(多分お代のコトだろう)・・・」

なっなんだコイツーーー


こっちは、修理が本職じゃないから、合間をみてはやってみるけど、
一か月以上、もしくはもっとかかるかもしれない、
それでも良ければと 伝えている。

間にちょくちょくはさんだら、もっと前からのオーダーのお客様に悪いし・・・

お金じゃなくて、訪ねてきたのもご縁、
困ってそうだから、よかれと思ったのに。

超気分悪かった・・・・

いい年のおっさんが、せこいコト云ってて、もう怒りを超えて、
脱力、脱尿してしまいそうになってしまいました。

こんなコトで、ふざけんなこのやろーっていっちゃったら、
”小さいなボクって”ってことになってしまうので、おっさんをウンチョス
思うことにした。。。

ハイハイ、お代は入りません、シッシ、二度と来るなよ。


こういう方もいらっしゃいました。
ワゴンセールかなんかで、購入された塩加ビニールのリュックの
持ち手が切れたと。
ばらして、全部取り換えなきゃできない、3千円位(それだって安いと思う)
は、かかりますよっていったら、3千円で買ったのに
そんなにするのって云われてしまいました。
どいう教育されているのでしょうか、このおねえさん・・・

 もう、どうでもいいです、こういう人は宇宙人と思うしかありません。


それ依頼、ちゃんとヒアリングして、
時間、思い入れ、修理工程、金額等
きちんと説明して気持ち良く納得してもらった方
のみ対応させていただいております。

納得してご理解ある方の修理をいくつかご紹介します。

どこの製品か分からないが、持ち手の貼り合わせた革のコバがボロボロ。
本体は合皮なんだけど、思い入れがあるらしい。お気持ちを理解した。


量産型のボクの嫌いな塗料系だ。
この革は化学薬品で作られているから、劣化するのみ、
修正は無理なので持ち手をそっくり作り直した、
ブッテーロでコバを磨いて。
色も気分転換で変えて、すべすべでキレイで良かったと大変満足してくれました。
※外側のブルーが新しく作った持ち手




続いて



わかる方はもうすでにおわかりの有名ブランド
革が切れている。革も薄く繊維も荒い(表面も顔料)そして裏地もボロボロ。
裏地は全部はがして、型どりして総取り換え。
ハトメも全部ぶっ壊し、ノーブランドのハトメを仕入れて打ち直した。



革ベルトも新規にブッテーロで。

本体も顔料を塗装した革なので、ハゲてきていますよと指摘しましたが、
この革が大変気に入っていらっしゃるようだ。これも理解しました。


この大手術は信用できる後輩に指示して手伝ってもらった。
予想どおりキレイに直り、
お客さんもたいへん喜んでくれた。


アホなおっさんやねえちゃんのような、
手作業を軽視してる人ばかりではない、理解してくれてる人もいるのだ。
出来るだけ役にたちたいのは山々ですが、
オーダーのお客様が優先にしたい。
そして手間をかける手が足りないのが悩みだ・・・



、うちで作ったものは、生涯かけてお直しのお付き合いさせていただきます。
量産型とは違う作り方、補強、素材も厳選しています。
 しかし革も繊維質なので限界があります。
パーツの取り替えという手段もあります。




これは4年前HISFACTORYのバナナショルダー特大
金具のジョイント革パーツの取り換え。
次はショルダーベルトの作り直しですね。

ずっと永く使ってもらいたい。



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